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パラドックス13

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パラドックス13パラドックス13
(2009/04/15)
東野 圭吾

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読みました。

凄く悲しくて、切ない気持ちになりました。
と、同時に人間って愚かだな…と思いました。

消えた13秒。
消えた人間たち。
消えなかった人間たち。

世界はいつまでも普遍なモノではない。
連続性のあるモノは、連続性があるが故に途切れてしまう恐れがある。
誰もそんなこと考えたりしないけど、誰にでも起こり得ることなんです。

地震や台風などの災害、戦争などの人災が最も考え易いところですね。

そんなこと自分に怒る訳がないと心のどこかで思ってる自分がいるんだよな…。

万が一が起こった場合、自分はどういう役割を担うんだろう。
リーダーになるような存在ではないと思う。
でも、人に指図されるのが好きではない。

このパラドックス13のような世界に彷徨いこんだときに生きていく自信がないな…。


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テーマ : 読書 - ジャンル : 小説・文学

感性の法則:第三話『マコトとトーコ』

マコトとトーコが2人になれたのは、日付が変わってからだった。
満員の中央線の終電だった。

満員電車の中で不機嫌そうなトーコ。

「何で来るのよ。」

「呼ぶから。」

「空気読んでよ。」

トーコとは付き合って1年くらいになるが、いつもこんな感じ。
言いたいことをハッキリと言うトーコ。
そのハッキリとした性格をマコトは気に入っていた。

「明日、エイジと会うけどお前も来る?」

マコトは明日、エイジと会う約束をしていた。
船橋でサテライトの試合があり、その後に食事に行くことになっている。

エイジとトーコは昨年末に一度だけ面識がある。
トーコはサッカーの経験はないが、見る目がある。
エイジに見えてないけどマコトには見えている世界がある。
でも、それ以上にエイジにもマコトにも見えてなくて、
第3者にしか感じることのできない何かがあるかもしれない。
そう思って、トーコを誘った。

「え?どうしたの突然?」

トーコが驚くのも無理はない。
彼氏の友人ではあるが、エイジは有名人。
今は出番がないが、将来の日本代表になるであろう存在。
一度、面識はあるが挨拶程度。
こんなに軽く会えるなんて想像もしていなかった。

「なんとなく。」

マコトは肝心なことは言わない。
何か考えを持って、のことではなく単純にメンドクサイから。
トーコも深くは聞かない。
マコトを気遣って、ではなく単純にメンドクサイから。

「行く。」

トーコは驚いたのと同時に嬉しかった。
ホワイトデーをすっぽかすマコトに誘われるなんて滅多にないから。
しかも、あの桜庭英嗣と会えるなんて。
エイジの大ファンのバモコに自慢ができる。

「バモコに自慢してやろ。」




その夜、トーコはマコトの家に泊まった。
と言っても、マコトの家とトーコの家は歩いて3分とかからない距離。
ほとんど同棲しているようなものだった。
付き合い始めの頃は毎日のようにしていたセックスは今では月に一度くらい。

しかし、この夜は無性にトーコを抱きたい気分になった。
おとなしくしていると色々と考え事をしてしまう。

エイジのこと。自分のこと。自分の本音。

サッカーがしたい。
日本代表になってワールドカップに出る。
子どもの頃に書いた夢。
もう叶わない夢。

いつも通り、一緒の布団に横になって、
「オヤスミ」と言ったトーコの上に被さりキスをした。

トーコは一瞬ビックリするが、すぐにマコトに抱きつく。
マコトの舌がトーコに入ってくる。
Tシャツの下からはマコトの右手がトーコの小振りだが形の良い乳房に迫ってくる。
髪を撫でる左手。

キスを止めたマコトの口が囁く。

「愛してるよ。」

バレンタイン以来のセックス。
あの日はトーコから迫った。クリスマスもそうだった。
マコトから来るなんて、いつ以来かしら…。
そう考えながら、トーコは感じた。


つづく。


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感性の法則:第二話『バモトーキョー』

「また負けちゃったねー!!」

浦和美園から新宿へ向かう車内に、バモコの甲高い声が響く。

「エイジくんも出ないしさー!!雨だし寒いし、チョー疲れた!!」

そんなバモコをオモシロそうに見ているキョーコ。
トーコは、騒がしいバモコを意にも介さず携帯をいじっている。

「マコちゃんにメール?」

ふと、バモコが尋ねてきた。

「え?違うけど?」

トーコは、試合後の脱力感でバモコの相手をする元気がなく、ただ単純に携帯で暇を潰していただけだった。

「てか、マコトとメールなんか全然しないし。」

トーコは感情なく言った。

「え?そうなん?」

キョーコが食いついてきた。

「ウチ、めっちゃマコトくんとメールしよるで。」

「知ってる。たまにアタシ返信してるもん。」

トーコは即答した。
事実、マコトとキョーコが頻繁にメールをやり取りしてるのは知っていた。
内容は基本的にテレビの内容。
トーコ的にはくだらない内容。
マコトも隠してはないし、浮気のかけらもない。
だが、何となく意地を張って代わりに返信してるとウソをついた。

「何それ!!楽しそう!!私もマコちゃんとメールしたいなぁ。」

バモコはいちいち声がデカい。

高校時代から、5年間ほとんど一緒にいる女3人。

元気が取り柄のバモコ。
クールなトーコ。
少し天然なキョーコ。

バラバラな感性を持った3人だが、これまで大きな衝突もなく過ごしてきた。

いつものように、他愛もない会話をしているうちに新宿に到着した。
時間は18時ちょっと前。
夕飯でも食べて帰ろうか、と話していると、キョーコがふと呟いた。

「あ、今日ホワイトデーやん。」

「そーだねー。ホワイトデーに女3人なんて寂しいねー。」

嘆くバモコ。

「去年も一緒にいたよね。」

だけど今年は、この後マコトと会う。
余裕のトーコ。

「トーコは良いよねー!!マコちゃんいるし!!」

「あ、マコトくんからホワイトデーのお返し貰ってへん。」

「あー!!ホントだ!!」

「あげたもんは、ちゃんと返してもらわなあかんなぁ。」

バモコとキョーコがマコトの話で盛り上がる。
トーコは嫌な予感がした。

「ねー?今からマコちゃん呼んで飲みに行こうよ!!」

予感的中。
イヤだ絶対にイヤだ。

「そーやそーや。アンタだけ楽しい思いはさせへん。呼べ。」

こうなると、もうダメだ。
トーコは渋々、携帯を取りながら言った。

「呼べば良いんでしょ!!呼べば!!」

お願い、出ないで、と思いながらトーコはマコトに電話をかけた。


つづく。

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感性の法則:第一話『マコトとエイジ』

2009年3月14日(土)―

テレビ画面には埼玉ダイヤモンズvs東京FCの生中継が映し出されている。



白いユニフォームのDFが簡単に赤いユニフォームの34番にかわされる。
ゴール前でフリーになった34番は自分で狙うこともできたが、
後ろから追い越してきた背番号10のブラジル人に、GKを嘲笑うかのようにラストパス。
10番の前にはゴールしかない。

ズドン!!

赤い10番は、無人のゴールに強烈なシュートを叩きこむ。
「俺たちは強い。お前らは弱い。」
そう言わんばかりのゴール。

後半38分。1-3となるトドメのゴール。

10番のゴールにホームの赤い観衆は沸き、
青と赤のアウェースタンドは悲壮な雰囲気が漂っている。




…負けた。
その瞬間を自宅のテレビで観ていたマコトは率直にそう思った。

その約10分後、予想通りの結末が訪れた。
開幕から2連敗。

テレビの中には、開幕戦から2試合続けて出番のなかったエイジがいた。
何を考えているのか。画面の中と外では分からない。
だが、少なくとも不満に感じているのは分かる。

一つ年下の埼玉の34番、山川清彦は高校時代に対戦経験がある。
U-17の日本代表でもマコトやエイジと一緒にプレーしていた。
背番号10は山川だったが、スタメンで試合に出ていたのはエイジだった。
山川に負けた、と思ったことはマコトもエイジも一度もなかった。

格下と思っていた存在の活躍をベンチから見届ける。
プライドの高いエイジが満足している訳がない。

デビュー戦でゴールを挙げ、チームの上位進出に貢献したルーキーシーズン。
飛躍の期待される2年目だった。
ケガもない。周りとの連携にも磨きがかかってきた。
なのに出番がない。

1-4で大敗した開幕戦の後にエイジからメールが着た。
「俺が出てれば勝ってた。」
たった一言に、全てが込められていた。

だが、エイジのことをよく知るマコトは、そう思わなかった。
去年のエイジの活躍もマコトからすれば偶然にしか感じなかった。

―エイジは俺の影を追っている。
マコトはエイジのプレーを観る度に、そう感じている。

マコトとエイジのコンビは無敵だった。
エイジのパスをマコトが決める。
マコトが、ここにパスを出せと思う0.1秒前には、そこにパスが着た。
エイジが、そこに走れと思う0.1秒前には、そこにマコトがいた。
2つの感性が1つになったとき、日本国内に敵はいなかった。

しかし、マコトはサッカーを辞めた。
その原因となった、あの事件。
いや、マコトの中では事件ではなく、単なる事故だった。

それでもエイジはその責任に縛られている。
そのため、マコトのプレーまでしようと考えている。
その結果、終盤だけで5ゴールという結果を得たが、
窮屈なサッカーをしているようにマコトには見えていた。

マコトとエイジを率いた現・東京FCの城田監督も同じことを想っているのではないか?
一度、エイジと話す必要があるな。
明日はオフだろうから、連絡してみよう。

そんなことを考えていると、携帯が鳴った。

トーコからだった―


つづく。

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感性の法則:登場人物紹介

いよいよ明日、第一話がリリースされる(予定)の『感性の法則』ですが、
気になる第一話の前に主要登場人物について、軽く紹介しておきましょう。

・成田 誠(ナリタ マコト 通称:マコト)
 主人公。中野区在住の大学生。W大学理工学部。B型の射手座。
 大学入学を機に鹿児島から上京。
 高校時代はサッカー部のエースとして、全国大会出場経験を持つ。
 年代別の日本代表にも選ばれ、プロからの誘いも受けるほどの選手だったが、
 とある事件により、子供のころからの夢だったプロ入りは諦める。
 現在は、もう一つの夢の実現に向け、バイトに明け暮れる日々。

・桜庭 英嗣(サクラバ エイジ 通称:エイジ)
 マコトの高校時代の同級生。A型の蟹座。
 マコトと共に、サッカー部で全国大会に出場。
 卒業後は日本リーグの東京FCに入団。MFで背番号33。
 1年目は終盤からスーパーサブとして5ゴール、チームの上位進出に貢献。
 U-20日本代表の背番号10。

VAMOTOKYOss.png

・馬場 素子(ババ モトコ 通称:バモコ 画像左)
 調布市在住の大学生。M大学文学部。A型の乙女座。
 高校の同級生のトーコ、キョーコとの3人娘で東京FCの応援に出かける。
 思いついたら、まず行動。その反面、傷つきやすい。
 エイジの大ファンで、マコトに近づき何とかしたい。

・東野 琴美(トウノ コトミ 通称:トーコ 画像中央)
 中野区在住の大学生。W大学理工学部。B型蠍座。
 3人娘の中で一番の美人で、クールな性格。初対面の人からは冷たい印象を持たれがち。
 男にあまり興味がないのだが、共通点の多いマコトに対しては、
 ただ運命を感じるという理由だけで勝手に彼女になる。

・和泉 京子(イズミ キョウコ 通称:キョーコ 画像右)
 西東京市在住の専門学校生。美容師を目指す。O型山羊座。
 京都出身で高校入学時に東京へ。  おっとりとした性格で、マイペース。
 バモコ、トーコが東京FCに興味を持ちだしたキッカケは、
 東京FCの練習場近くに住む彼女が、「暇やから、ちょっと行かん?」と言ったことから。
 彼女自身もサッカーにハマりつつあるが、実は野球の方が好き。熱狂的な阪神ファン。


物語のキーを握る3人娘。
連載スタートに先立ち、3人娘のグッズを用意してみました。
どうぞ、よろしく。




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